大阪で世界の温泉を。

  レポート

通天閣周辺その2
づぼらやを出て、スパワールドへ。ビルの横幅程もある巨大階段がお出迎えです。通天閣からホンの数百メートルしか離れていないのに、こちらには巨大なビル。フェスティバルゲートとスパワールドです。
フェスティバルゲートは海底に沈んだ古代都市をモチーフにしたアミューズメントスポット。フロア毎に演出された世界が楽しめるらしいです。でも特徴はなんと言っても屋上の3階分を駆け巡るジェットコースター。その名も《デビル・ザ・コースター》。聞いただけで怖そう。横から見ると竜がくだを巻いてるようです。それにしてもあまり人がいないのはなぜ。それもちょっと怖いです。さて、スパワールドです。

意味深な長期割引き
階段を終わりは大きな広場。左手がスパワールドです。今度はボブサップの巨大看板がお出迎え。世界の大温泉。それにしてもなんという名前でしょう、怪獣でも出そうです。
始めに入場券を購入。どれも1000円の券なので慌てましたが、当日はなんと割引きデーでした。(通常日曜は3000円!)。割引いてる期間が随分長いけど、大丈夫なんでしょうか?やっぱり通常の値段じゃ、入いらないだろうなぁ。
買った入場券を自動改札機に通すと、今度は空港の荷物チェックのような受付。発信機付きのリストバンドがもらいます。これで店内の支払いができるシステム。でもムームー(館内着)もタオルも貸してくれないけど、どうなってるんだう?下駄箱に靴を入れて、ロッカーへ。受付の人以外は機械相手、合理的です。

合理的なシステム
スパワールドはアジアゾーンとヨーロッパゾーンに分れます。その日、男はアジアゾーン。イスラム、ペルシャ、インド、バリ、日本。中近東から日本までの温泉です。エレベータで6階へ。
ロッカーの前でタオルを渡している人がいます。バスタオルは?ムームーは?疑問を残しつつ、真っ裸に。浴室の入り口で謎が解明しました。バスタオルとムームーがたくさん置いてあります。湯上がりの、必要になったところで自分で取るようです。確かにタオルだけはそこに行くまでに必要か…。(隠すところは隠さないと)。ふむ、合理的だ。
浴室に入る途中に細い通路があり、両脇からシャワーが。強制的な掛け湯です。どこまでも合理的。
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浴室の中はいくつかのエリアに分れています。おのおのは各国風の壁で区切られています。でも一つ一つが広いので、部屋に入るというよりは、家にでも入いる感じ。気分が出ます。
各々に洗い場が付いているのも便利。どこにも剃刀、剃刀クリーム、ナイロンタオル、歯ブラシが豊富に置いてあります。歯ブラシまであるとは…。でも人はまばら。日曜の昼なのに人気ないなぁ。

イスラムに戸惑う
まず始めはイスラム風呂。モスクの中庭を型どったハンマーム浴場です。石柱に囲まれた石風呂。見事な長方形で、中央に小さな噴水があります。イスラムの人もお風呂好きとか。ハンマームとはアラビア語で公衆浴場という意味だそうです。横には打たせ湯がありました。石風呂の奥の一辺からは用水路のような細長い湯船が伸びていてます(3mぐらい)、その先はただ丸く閉じているだけ。いったいこのエリアは何?その端に背中を付けて、足を延ばしてみました。まるで細長い自分専用の温泉です。不思議だ、これはなんのための場所なのだろう。

チカチカペルシャ
次はペルシャ。イベント湯のようです。シャンゼリゼ通りのお洒落なカフェをイメージしたというレスト(海水浴のような背伸び椅子)付き。ペルシャといったら今のイラン。フランスとのつながりは何なんだろう?長椅子に寝転ぶ人の合間をぬって奥へ。今月のイベント風呂は蘇木(そぼく)の湯。赤いお湯のでした。少し目がチカチカします。効果は心臓抑制の回復、中枢抑制作用、抗菌作用、活血作用…。抗菌作用って体にいいのだろうか。

バリを彷徨(さまよ)う
最近できたばかりというバリエリア。時々リニューアルがあるようです。入り口の左右に派手な蛇の目傘。その下に各々石像があります。ヒンズー教の神様?痩せた獅子舞のような顔です。中央に花で一杯になった巨大な壷が置いてあります。周りには南国の樹木が。その奥に家族風呂程度の湯船。ジャグジーのようです。人気でなかなか空かないので、入るのを諦めました。

King of温泉、日本!
ここは桧(ひのき)の大風呂。温泉物語のそれより広いです。湯船だけでなく周りの床や、太い柱や大きな屋根も桧のよう。ヒノキチオールがたっぷりでお殿様気分。やっぱり温泉はこれだ。極楽、極楽。申し訳程度にある庭の樹や大阪城の襖絵はご愛嬌。気が付きませんでしたが、備え付きの石鹸にも桧が使われているそうです。

インドですれ違い
タージマハールの雰囲気が漂うケア浴場。宮殿の彫刻の下に小さなシバァ神、その前にマッサージバスが6つあります。なんだこれだけと思ってましたが、実は塩のサウナもあったようです。雪のように塩が敷き詰められてるとか。しまった、見損ねた。

しみじみ露天風呂
最後は再び日本。露天風呂です。ここもゆったりとしたスペース。屋根なしの渓流の湯と屋根ありの山里の湯に分れます。小さな川が流れる渓流の湯には、石で組まれた湯船が3つ。各々高温・中温・低温の湯です。ビルの中であることを忘れる解放感があります。
山里の湯は2つの杉樽風呂と高野槇角風呂。杉樽風呂は名前の通り杉の樹で作った樽の風呂。深さがあります。中に腰掛けが3つありますが、実際に三人座ったら窮屈そう。杉は不眠症に効果があるそうです。高野槇角風呂は疲労回復やリラックス効果があると言われる高野槇を使用した風呂で、真四角でした。

画期的なシステム
館内を探索してみました。リラクゼーションにはちょっと昔のゲームがあります。あぁ懐かしいゃ、パロディウスで遊ぶことに。1000円を両替しようとすると、横に見慣れない機械がありした。それは《小銭引出し機》。なんとリストバンドを当てるだけで、小銭を借りることができます。そういえば受付で聞いたような…。実際に簡単に500円が引出せました。これはすごい!これなら本当に財布いらずだ!大江戸温泉物語にも教えてあげたいところ。
でも本当の驚きは最後にありました。それはリストバンドの清算。なんとこれも自動です。中央部は厚さ1cmはあるだろうリストバンド。それがスルスルと精算機に引き込まれる様子には、うぉっ、思わず声をあげました。500円を返して無事終了。代りに出てきた券を出口の改札に通します。徹底した自動化、大阪のクワハウスは本当に合理的です。
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  案内

世界11カ国16種類のお風呂とでっかいプールが楽しめる!
地下約900mから湧き出た天然温泉を利用

  地図


 

  リンク集(参考サイト)

スパワールド 世界の大温泉-美と健康の24時間快適空間
スパワールド – Wikipedia

 
 

探索年月:2004年03月
探索場所:天王寺



[ 更新記録 ]

2稿)2017年09月11日、街角アイキャッチ
初稿)2004年03月29日、東京つまみ食い