★ 浅草むぎとろ ~ むぎとろ定食【写真0枚】

とろろ料理の名店、浅草むぎとろに行きました。

案内

昭和4年開業のとろろ料理の専門店。
秋田産のげんこつ芋を使用したとろろは、粘りが強くまろやかな味。

地図

感想

浅草の隠れ家より
ほろ酔い気分で駒形橋を渡ると、心地よいのは墨田川を吹く風。久しぶりに《 吾妻橋やぶそば 》で憩いました。蕎麦味噌によく合うのは菊政宗。ようやく慣れてきた大人の味です。それにあそこの《 あい焼き 》はうまい!一口食べて涙がでてきました。あぁ、お疲れさま。
…にも拘(かか)わらず、次の店へ。今度は有名な浅草むぎとろです。橋の上からだと特に目立つその姿は、まるでお屋敷のようです。

高級料理、むぎとろめし
引き戸を開けると、いらっしゃいませの声が三つ。仲居さんが出て来ました。コートと引き換えに渡されたのは、陶器でできた預かり札です。本当に高級店だ、どうしよう・・・。
案内されたのは2階席。整然とテーブル席が並んでます。昔を売り物にしない、どちらかというと洋風な店内。そこに障子に衝立、額縁と和風のアクセント。軽音楽が流れてます。入り口近くに2つだけある2人席の一つに、入り口に背を向けて着席。隣の席にはすでに会社員らしきお客がいました。《 むぎとろ定食 》を注文。

げんこつ芋は秋田産
運ばれて来たむぎとろ定食はというと。
お櫃(ひつ)に麦ごはん、すり鉢にたっぷりのとろろ、みそ汁、お新香、卵焼きに、青海苔の入った瓢箪です。麦ごはんは炊き立て、熱いくらいです。秋田産のげんこつ芋を使っているという薯蕷(とろろ)は、柔らかすぎず、粘り過ぎず、芋の味が強すぎず、膨らんだような舌触り。玉子焼きの甘さと、お新香のさっぱりでお代わりをしたお櫃もぺろりと平らげてしまいました。

一息ついているとデザート。とろりんとう、さとちゃん、三代目。花林糖(かりんとう)やお煎餅がちょっとアレンジされて高級和菓子に。どれも上品な味でした。よし、これでまた一店、チェックが終わったぞ。お茶を飲み干して席を立とうとした時、店の人に呼び止められました。
「これから浅草活性化の一環で、振り袖さんが踊ります。よかったら見ていって下さい」

ちょいとお待ちよ、車屋さん
夜の7時、入り口近くに舞台が作られました。たたみ一畳ほどの御座(ござ)とCDラジカセ。席を対面に移動しました。黄緑色の振り袖に大きな金箔の扇子。踊るのは春菜(はるな:漢字は想像)さんだそうです。
静かな日本舞踊。扇子がヒラリ、春菜さんがクルリ。携帯電話で写真を一枚パチリ。2曲目は美空ひばり。ちょいとお待ちよ、車屋さん~♪。アップテンポなリズム、こっちの方が浅草っぽいかな。踊りが終わると、御捻(ひね)りの嵐です。

その後、春菜さんは各テーブルを回ることに。まず私の席へ。
「写真を撮られてましたね、うまく撮れましたか?」
物怖(ものお)じしない21歳(これも想像)。でも一人で店を回っての踊り、ストレス溜りそうだなぁ。
浅草も是非とも活性化してほしいところです。
 


この記事は 2004年02月23日に 東京つまみ食い にアップしたものです。


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