原作、西原理恵子。主演、観月ありさ。ぼくんちの感想です。

 

作品紹介

西原理恵子のマンガ《 ぼくんち 》。ビックコミックスピリッツで連載されていた1話見開き1ページ、全114話の原作を阪本順治が映画化。
 

あらすじ

かあちゃんは家出中。とうちゃんは元からいない。僕はニィちゃんといっしょ。でもぼくんちはとても貧乏だ。
ある日かあちゃんが帰ってきた。いいにおいのする姉ちゃんを連れて。でもまた、かあちゃんが家出をして、ぼくんちがなくなって、ニィちゃんが出て行って、そして今度は…。

感想 ~ ネタばれ注意

映画には新宿で見る映画と銀座で見る映画があると思います。これは間違いなく新宿で見る映画。後半の山場でかの子がコウイチに啖呵を切るシーン。シネチッタの観客は完全に引いていました。この映画はテレビでは放送できません。
ピンサロ、シンナー、暴力。そして貧乏。ユーモアが切ないというよりは悲しかったです。少し貧しかった子供の頃を思い出しました。

原作はオールカラーの全3巻。43回文藝春秋漫画賞を受賞しているそうです。最近白黒版で1冊にまとめられたものが出てたので、こちらも読んでみました。

原作は見開き1ページの短編が一週間毎、映画は連続の2時間もの。原作を読むと映画版がうまくメディアの違いをまとめているのがわかります。
まずいのが売りの《生きていく中華料理屋》(なぜか映画では中華屋《新庄》)。猫のように子供を産んで、猫の子のようにあちこちに子供を捨てた《ねこばあ》。四年に一度しかシャバに出ないので《オリンピックの》という枕言葉付くが安藤くん。マンガでは数話だったエピソードが、映画では全編に登場します。特に《ねこばあ》の葬式は、印象深いシーンに。

ただ時間的制限からか大事なエピソードが登場しないのも確か。こういち君はお姉さんも出てこないし、漁師を初め、家庭を築き始める下りがない。一太との関係もちょっとわかり難い。それに実写では暴力が笑いにならない。

また、実はニ太はかの子の子供であるという設定も映画だけのオリジナル。かの子と母親がいっしょにまずいラーメンを食べるシーンは当然マンガにはありません。個人的には原作の設定のほうが好きです。

ニ太が最後に自分をもらっていくおじさんに、
「じいちゃん、ぼく知ってんで、こうゆう時は笑うんだ」
と言って本当に笑うラスト。これは原作も映画もちょっとジーンとしてしまいました。
 
 

資料

コピー:シアワセって、どこにある?
監督:阪本順治
脚本:宇野イサム
原作:西原理恵子(ぼくんち)小学館『週刊ビッグコミックスピリッツ』連載
制作:東映京都撮影所
製作総指揮:三宅澄二、畑利明
音楽:はじめにきよし
主題歌:ガガガSP「卒業」
撮影:笠松則通
編集:荒木健夫

かの子 / 観月ありさ
一太 / 矢本悠馬
二太 / 田中優貴
コウイチ / 真木蔵人
今日子 / 鳳蘭
ピンサロの女 / 西原理恵子

配給:アスミック・エース=オメガ・ミコット
公開:2003年04月12日
上映時間:115分
製作国:日本
言語:日本

制作費:ー

観月ありさ 映画「ぼくんち」プロモ – YouTube
BSマンガ夜話 「ぼくんち」 西原理恵子 (1999年) – YouTube


 

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参考・引用

ぼくんち – Wikipedia

更新履歴

3稿)2017年10月16日、シネマドローム
2稿)2016年04月06日、シネマドローム
初出)2003年04月21日、東京つまみ食い