★[感想]硫黄島からの手紙

 感想記事の抜粋


原題 LETTERS FROM IWO JIMA
惹句 LETTERS FROM IWO JIMA
監督 クリント・イーストウッド
俳優 渡辺謙
俳優 二宮和也
女優 裕木奈江
俳優 伊原剛志
蘊蓄 撮影はカリフォルニア州バーストウ近郊の噴石丘とピスガ・クレーター周辺が大部分。東京都の許可により硫黄島ロケも一日だけ行われた。


戦争を知らない日本人に送るイーストウッド監督からのメッセージ。硫黄島からの手紙の感想です

 


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作品紹介

硫黄島での戦いを日米双方の視点から描く2部作、「父親たちの星条旗」に続く第2弾。
監督クリント・イーストウッド、製作スティーヴン・スピルバーグ。
 

 

感想

ほとんどの台詞が日本語、字幕を読んだのはほんの数カ所でした。こんなハリウット映画がでてくるとは。戦争映画はほとんど観ませんが、一般ニュースでも取り上げられているこの作品。新宿スカラ座で観てみました。

緊張感を保ちながら、静かに進む物語。そこに突然の敵機来襲。戦闘機って早い!近い!爆弾って大雑把!でも凄い威力!爆破シーンを怖いと思ったのは初めてです。

アメリカ人であるイーストウッド監督が、よくぞここまで日本人の心情を描いたというコメントをよく目にします。でも私には判断不能。なにしろ太平洋戦争がわからない、その当時の日本人の心情がわからない。だから映画がそれを描けているのかがわかりません。

中盤、手榴弾で次々に死を選ぶ兵士達。なぜ?栗林中将が自害は禁止してるのに…。映画では日本人の気持ちがバラバラ、内部で反目しあっているのであれば、戦争でなくても勝てないのでは。善し悪しは別にしても、日本人は一丸となって戦ったというイメージだったのですが。前の方ですすり泣いているお婆ちゃんに確認したくなりました。

ミリオンダラー・ベイビー以来のイーストウッド監督作品。作戦や駆け引き、勝敗による一喜一憂といった戦争映画のカタルシスはなく、かといって反戦を訴えるというわけでもない。淡々と悲劇に耐える展開。できるだけ過去の現実をそのまま再現しようとする監督のスタンスを感じます。同じ戦争を日米双方からの取り上げているというのにも頷けます。西郷役、二宮和也の地で行ってるような演技も印象的でした。

終わり

薀蓄

撮影はカリフォルニア州バーストウ近郊の噴石丘とピスガ・クレーター周辺が大部分。東京都の許可により硫黄島ロケも一日だけ行われた。

資料

原題 LETTERS FROM IWO JIMA
英題 LETTERS FROM IWO JIMA
惹句 世界が忘れてはいけないしまがある
脚本 アイリス・ヤマシタ
原作「玉砕総指揮官」の絵手紙(栗林忠道)

監督 クリント・イーストウッド
製作 クリント・イーストウッド、スティーヴン・スピルバーグ、ロバート・ロレンツ
指揮 ポール・ハギス
音楽 クリント・イーストウッド
主題
撮影 トム・スターン
編集 ジョエル・コックス
美術 ジェームズ・J・ムラカミ

俳優 栗林忠道中将(指揮官)/ 渡辺謙
俳優 西郷昇(陸軍一等兵)/ 二宮和也
俳優 バロン西(陸軍中佐)/ 伊原剛志
俳優 清水洋一(元憲兵隊のエリート士官)/ 加瀬亮
俳優 伊藤(中尉)/ 中村獅童
女優 花子(西郷の妻) / 裕木奈江

会社 ドリームワークス・ピクチャーズ、マルパソ・プロダクション、アンブリン・エンターテインメント
配給 パラマウント・ピクチャーズ
公開 2006年12月9日
上映 141分
国旗 アメリカ合衆国
言語 日本語

費用 $19,000,000
収入 $68,673,228

鑑賞 / 新宿スカラ座


 

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更新履歴

3稿)2022年06月28日、シネマドローム
2稿)2015年10月12日、シネマドローム
初出)2006年01月08日、東京つまみ食い
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