僕はきっと彼女を救えるだろう・・・。救えるには救えた、バタフライ・エフェクトの感想です。
 

 

作品紹介 ~ ネタバレ注意

2005年公開。監督 エリック・ブレス、出演 アシュトン・カッチャー。
エヴァンは再び日記に手をやり、別のその時に立ち戻る。次はみんなを、自分を、そして彼女を救えるのだろうか。
斬新なアイデアのシナリオ、後半の畳みかけるような展開で、全米初登場No.1の大ヒットを記録。ヨーロッパ各国や韓国でもNo.1大ヒットを獲得した。

 
 

感想

タイトルとパッケージ写真から勝手に近未来SFものと思っていましたが、ぜんぜん違いました。

・・・これって、バック・トゥ・ザ・フューチャーのシリアス版!? マクフライ・エフェックト?? それとも、まどマギ? うる星?

ちょっと意味合いが異なりますが、過去に戻って未来を変える話でした。

「 蝶の羽ばたき方がちょっと変われば、世界が変わる 」 変わるところを見せるには、やはり比較がないといけないものなぁ。

映画は大きく2つの部分に分かれてます。
いくつものトラウマを抱えることになるエヴァンの少年時代。謎だらけ、のちに伏線の塊であることがわかる序盤部分。
そしてエヴァンが大学生になってからの過去への介入。それにより思わぬ方向に変わっていく未来に翻弄される本編部分です。

エヴァンの少年時代。彼を学校に送り届けた母親は、先生に呼び止められます。

「 これはエヴァンが描いた絵なのですが・・・ 」

絵を見て、ハッとする母。血の付いたナイフを持ち、不機嫌な顔の少年。足元には死体が2つ。母親はエヴァンを探りを入れますが、エヴァンは書いた記憶はないと言います。

医者に行くと、医者は毎日日記を書くように勧め、エヴァンはそれを受け入れ、以後毎日日記をつけることに。これが本編で重要な意味を持つことになります。

エヴァンの友達は・・・。すぐにキレて、何をするかわからないトミー。その妹、ケイニー。ちょっと鈍いレニー。エヴァンとケイニーは気にしあっているが、トミーはそれが気に入らない。
少年時代は時系列に話が進みますが、時々シーンが飛んでしまいます。エヴァンの記憶のない部分は、カットされるエヴァン目線。肝心なところがわからず、エヴァンも私も鬱憤が溜まります。
どのようなシーンの記憶が虫食いかというと。

1)7歳の時、将来なりたいものの絵を描くという授業で、人を殺す絵を描いた。
2)7歳の時、日記を書いていたが、気が付くと家の中で包丁を持って立っていた。
3)7歳の時、ケイリーの父親に映画を撮ると言われたが、気が付くと地下室にいてケイリーと自分が裸だった。
4)7歳の時、精神病院にいる父親に面会に行った時、気が付くと父親に首を絞められていた。
5)13歳の時、見ず知らずの家の郵便箱にダイナマイトを仕掛け、大変なことになったが、そこで何が起きたかがわからない。
6)13歳の時、トミーがエヴァンの愛犬を焼き殺そうとしたので止めたが、気が付いたら犬は焼け死んでいた。

テンポのいい鬱展開に目が離せません。でも謎が多すぎて、この時点だといったいこれは何なんだという感想でした。
 
そして唐突に大学時代に。学生生活をエンジョイするエヴァン。・・・すっかり、明るくなって。
(@@。
 
もうしばらく記憶を失うこともないもよう。しかし、ある日、日記を読んでいて不思議なことが。記憶をなくした部分を読むと、突然自分がその時に。姿は当時の子供のままなのに、記憶は現在のもの。そこで行動を起こすと、その結果が新しい未来になって跳ね返ってくることがわかります。

ケイリーを今のままにするわけにはいかない。そう思って過去に介入すると、今度はレニーが。次は母親が、自分が・・・。それぞれの未来がシビアで残酷。「まぁ、この際だ。カタい事言うな」ではすみません。

何回めかの介入で、日記を書いてない未来に来てしまったエヴァン。万事休す。
私はここで、エヴァンの父親の登場(エヴァンの父親も、祖父も同じ能力を持っていたもよう)かと思いましたが、違いました。
エヴァンの変えた未来の途中を父親が変えてといる、もう一段ややこしい展開になるかと思いきや、エヴァンは母親に昔の8mmフィルムを持ってこさせ、過去に戻ります。こんなこともできたのか。エヴァンの作戦は成功し、悲しいハッピーエンドで物語は終わります。

過去に戻って、あの時をやり直す。できれば今の自分で。そう思う人は多いんだろうなぁ。私も別の大学に行っていたら、別の業界の会社に入っていたら、どうなっていたんでしょうか? この街に越してこなければ、フローラを選ばずにビアンカを選んでいたら・・・。
巡り巡って結局なにも変わらないような気もしますが。
(^^; それが運命。

実はこの映画、公開されたエンディングとは違う終わり方が他に3つ存在します。公開されたエンディングはバットエンディング過ぎず、ハッピーエンド過ぎず、ヒットにつながった選択だったかも。でも慌てて決めたためか、一部矛盾が出てしまったという話もあります。エリック・ブレス監督は最初のシーンを撮ったときに戻りたいと思っているかもしれません。
(^^;


 

薀蓄

エルデンは1か月でおよそ10Kg増やし、自分の体型より大きい「クレイジー・レニー」と、細い「ノーマル・レニー」を見事に演じ切り、映画関係者を驚かせました。
エヴァンたちが子どもの頃に郵便受けを爆破させたシーンに用意された郵便受けは、たったの3つでした。3回以上のテイクを撮影することはできません。
撮影は最後の3回目で成功させました。

資料

原題:The Butterfly Effect
コピー:きみを救うため、ぼくは何度でも過去に戻る。
コピー:それは、神にも許されない行為。
監督:エリック・ブレス、J・マッキー・グラバー
脚本:エリック・ブレス、J・マッキー・グラバー
原作:
制作:クリス・ベンダー、A・J・ディックス、アンソニー・ルーレン、J・C・スピンク
製作総指揮:ケイル・ボイター、リチャード・ブレナー、トビー・エメリッヒ、ジェイソン・ゴールドバーグ、デヴィッド・クリンツマン、アシュトン・カッチャー、ウィリアム・シヴリー
音楽:マイケル・サビー
主題歌:オアシス”Stop Crying Your Heart Out”
撮影:マシュー・F・レオネッティ
編集:ピーター・アマンドソン

エヴァン / アシュトン・カッチャー
ケイリー / エイミー・スマート
トミー / ウィリアム・リー・スコット
レニー / エルデン・ヘンソン
アンドレア(エヴァンの母親)/ メローラ・ウォルターズ
ジョージ(ケイリー、トミーの父親)/ エリック・ストルツ

配給:アートポート
公開:2005年5月14日
上映時間:114分
製作国:アメリカ合衆国
言語:英語

制作費:$13,000,000

【映画】バタフライエフェクト 日本国劇場予告編 – YouTube
"The Butterfly Effect" – 4 Different Endings (HD) – YouTube


 

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参考・引用

バタフライ・エフェクト – Wikipedia
バタフライ効果 – Wikipedia
超映画批評『バタフライ・エフェクト』99点(100点満点中)
『バタフライ・エフェクト』にまつわるトリビア10選 | ciatr[シアター]
The Door into Summer「バタフライ・エフェクト」エンディングについて
バタフライ・エフェクト 考察
Highmount的雑記帳: バタフライ・エフェクトを久しぶりにじっくり見る。【超ネタバレあり】

更新履歴

初出)2017年12月06日、シネマドローム